オートフラワーカンナビス栽培で避けたい9つの失敗
- 1. 基本を知る
- 2. タイミング重視
- 3. 発芽
- 4. 適切な培地の選択
- 5. 初心者におすすめの培地(サブストレート)オプションは?
- 6. 良いコンテナを選ぶ
- 7. 移植しない
- 8. 水やりのしすぎ・不足
- 9. 肥料の与えすぎ・不足
- 9. a. 主要・微量栄養素
- 9. b. Phレベル
- 10. 適切な収穫タイミング
- 11. オートフラワーq&a
- 12. まとめ
オートフラワーカンナビスは、カンナビスコミュニティ内の栽培者たちの間で常に議論を巻き起こしてきました。知識や経験が不足しているため、多くの栽培者がオートフラワーの栽培を敬遠しがちです。初心者はフォトピリオド品種のみを育てるべきとされていますが、新しいことや予想外の事態への不安は理解できます。それでも、思い切って挑戦してみることで、もっと素晴らしい発見があるかもしれません。オートフラワーは本当に簡単に育てられますが、他の植物や野菜と同じように基本的なガイドラインは知っておくべきです。すべての植物は異なるため、初めてカンナビスを育てて成功したとしても、避けるべき一般的な失敗があることを覚えておきましょう。オートフラワー栽培が初めてでガイドや育て方を探している方のために、すぐに栽培を始められるコツをいくつかご紹介します。
1. 基本を知る
最初にしっかり伝えたいのは、オートフラワーは本当に簡単に育てられるということです。実際、初心者でも、基本を理解していればほとんど経験がなくても栽培に挑戦できます1。これはすべての植物に共通しています。肥料の使い方が分からなければトマトを育てるのは難しいでしょう?収穫時期が分からなければキュウリの収穫もできませんよね?同じように、オートフラワーも基本的なガイドラインを守れば問題ありません。しっかり理解して取り組めば大丈夫です。
それでは、なぜオートフラワーカンナビス品種はこれほど簡単に育つのでしょうか? いくつか初心者向けの特徴があります。まず、オートフラワーはシベリアの過酷な環境に適応した「カンナビス・ルデラリス」由来です。すべてのオートはルデラリス遺伝子を持ち、優れた耐寒性・耐病害虫性・高速成長が可能。屋内栽培であれば光サイクルの調整も不要です。オートフラワー遺伝子について理解が深まったところで、最高の結果を得るために避けるべき失敗を見ていきましょう。
2か月ほどで美味しいバッズができる植物には、事前のリサーチも必要ですよね?最初はオートフラワーに尻込みするかもしれませんが、よくある失敗を回避すれば想像以上の収穫が得られ、どんどん楽しくなります。
2. タイミング重視
オートフラワーを屋外で育てるなら、タイミングが全てです。オートフラワーは光による開花ではないので、それほど心配はいりませんが、早すぎると収量が減り、遅すぎるとやはり収穫量に影響します。

霜は絶対に避けましょう。多くの栽培者は春が近づく頃に種まきを開始します。お住まいの地域によりますが、霜がなくなり次第まき始められます。雪が降らない地域なら、22℃〜28℃(71°F〜77°F)でOKです。
特に寒冷地域なら、晩霜のリスクから植物を守るための工夫が必要です。屋内で発芽を始めるのも良い方法ですし、それにより発芽も早まります。温室やビニールハウスに移すとさらに安心です。どうしても屋外で直接育てる場合は、苗をクローシュ(覆い)で覆い、周囲の土にワラや干し草でマルチングして断熱しましょう。
タイミングを活かして連続収穫を狙うのも賢い方法です。2週間ずつ種まきをずらすことで、収穫作業や乾燥・キュアの作業負担も分散できます。大きな株は高温にも耐えますが、苗は極端な温度に弱いので注意。雨季は避けましょう(光が不足しがち)。なお、屋内であれば時期は関係ないので、好きな時に種まきできます!
3. 発芽
初心者には発芽がとても重要なプロセスです。より良い結果を出すには、種を24時間ほど水に浸し、湿ったキッチンペーパーで1〜2日包みます。ジップロックバッグでペーパーを保管すると良いでしょう。

ペーパーは湿らせすぎると種が腐るので注意。反対に、乾燥しすぎても発芽しません。初めての場合は直接土に種をまくのは避けましょう。根が伸び始めたら最終的なコンテナに植えてください。ペーパーは湿り気を保ちつつビショビショにしないように。カビ臭がしたら新しいものと即交換しましょう。
経験があれば、直接培地で発芽も可能ですが、水の与えすぎには注意。種が水没しないようにし、動画のように土で簡単に発芽させられます。注意していれば数日で芽が出てきます。
4. 適切な培地の選択
ハイドロポニック(水耕栽培)はカッコよく見えますが、初心者なら土壌がおすすめ。オートフラワーは排水性・通気性の良い土でよく育ちます。粘土質で固まりやすい土は避けましょう。ピートモスやココピート、パーライト、軽い土、砂が半々ほど混ざった培地が最適です。肥料が面倒なら有機培地での栽培もおすすめ。手軽に始めるには市販の有機土壌でもOK。もっとこだわるなら自作コンポストやスーパーソイル作りも良い選択です。
コンポスト作りには緑(草の切れ端、食べ残し、コーヒー粕、肥料)と、茶色(段ボール、紙、木くず)素材をバランスよく混ぜましょう。コンポストビンに50%ずつ交互に重ね、時々撹拌・水やりするだけで、数週間で優れた培地ができます。

屋外栽培の場合は土をよく耕し、有機肥料で栄養を補いましょう。屋内なら古い土や使い回し土は避けるか、消毒してから使用してください。庭があるならバジル、カモミール、ヤロウなどの共生植物を植えて有益な虫を呼び寄せるのも◎。暑い気候では地面を這うウィンター・スクアッシュなどで日陰をつくると水持ちも良くなります。
5. 初心者におすすめの培地(サブストレート)オプションは?
ベストな培地を見ていく前に、すべての選択肢と、それぞれのメリット・デメリットをリストアップしましょう。
土
土は初心者にとって最も身近で簡単な選択肢です。でもベストなのでしょうか?土は使い慣れていれば安心ですが、いくつか注意点があります。カンナビスは軽くて通気性の良い土を好みます。特に幼苗期は肥沃すぎない土が適しています。
庭で野菜などが元気に育つ土なら、カンナビスにもそのまま使えますが、何かしらの改良材を足すのが良いでしょう。パーライトやバーミキュライト、コココイアなどを混ぜると根への酸素供給や排水性UP。有機コンポストもおすすめ。最適な土づくりはこちらをご参考に。
デメリットとしては害虫や病気のリスクがやや高まります。屋内栽培ならそれほど問題にはなりませんが、要注意。また、完璧な水やり・肥料のタイミング管理が難しいのも土の特徴です。

コココイアや水耕栽培と比べると、水・栄養の管理が地味に難しい場面も。pH管理も重要で、カンナビスはpH6.0〜7.0のやや酸性を好みますが、土だとやや高めの傾向があり栄養ロック等の問題も。大きな欠点というわけではありませんが、意識しましょう。
コココイア
コココイアは経験者に好まれる素晴らしい培地で、メリット多数。コココイアとは?ココナッツの外皮を細かく砕いたもので、単体でもパーライトやバーミキュライトなどと混ぜても利用可能。水耕と土のいいとこどり&デメリットが少ないのが特徴です。
コココイアは排水・通気ともに抜群で、カンナビスに最適なやや酸性pHなのもポイント。安定した性質で、土ほどpHやECの変動がなく、栄養管理もしやすいので初心者にも◎。根への酸素供給が土よりも70%多く、重量もとても軽いです。大きな鉢も軽々運べ、土の重さが気になる方にもおすすめです。
コココイアは過湿・乾燥のミスにも寛容。必要な時だけ水分を放出してくれるため、水やりの失敗も減り、フラッシュもしやすいです。栄養に問題があればたっぷり水で流してリセットできます。
デメリットは若干高価で、普通の園芸店では手に入りにくい点。ただ、ネット通販や専門店ですぐに見つかるので大きな問題ではありません。ダニなどの害虫が付くこともあるので信頼できるメーカーのものを選びましょう。プレバッファ済みのブレンドも今は多く販売されています。水耕に近いので栄養の追加は必要です。
ハイドロポニクス
ハイドロポニクス(水耕栽培)はカンナビスをもっとも効率的に育てる方法。土やコココイアよりも多くのメリットがありつつ、多少デメリットもあります。水耕とは、その名の通り、土を使用せずに栄養水に根を直接浸して育てる方法。様々なシステムがありますが、ポンプで水を循環させ酸素を供給するのが基本です。土よりも栄養も水もダイレクトに吸収できるため、成長スピードが断然速いです。
水耕システムは蒸発や流出がないため水の節約にも。メインのデメリットは、設定がやや複雑でトラブル発生時のリカバリーが難しい点。何か問題が起きると短期間でも株がダメージを受けやすく、養分障害や枯死のリスクもあります。
水耕で栽培を考えているなら、事前によくリサーチし工程を理解することが重要です。ガイドブックやウェブ情報も豊富です。
「土vsコココイアvs水耕」
さて、どれを選ぶべきでしょう?ニーズ次第ですが、初心者には水耕は避け、まずコココイアをおすすめします。ココは水耕より失敗が少なく、肥料不足やpH変動などのトラブルも回避しやすいです。土も良いスタートですが、ココと比べるとやや手間が減る分デメリットもあります。最初から素晴らしいオートを収穫したいならコココイアで始めるのがイチオシ!
6. 良いコンテナを選ぶ
プラスチック容器に種を詰め込むのはやめましょう。根のためにも通気性のある布製ポットやエアポットなどを使いましょう。オートは基本小さめですが、5~8リットルサイズの容器は必要です。

大型オートには大きな鉢も必要になるので、種購入前に説明をしっかり確認しましょう。根の通気性も収量を決める重要な要素です。
適切な鉢サイズは背丈管理にも役立ちます。12L鉢なら最大限まで成長、7Lなら約70cm、3Lなら約40cmまで育ちます。
温暖地域の屋外栽培では、鉢が早く乾燥しやすく、特に熱波時は要注意。保水性を高めたいなら表土にマルチ(藁など)で覆うのがおすすめ。森の中に裸の土があまり見当たらないことを思い出しましょう。マルチは分解されて微生物を活性化し、土表面を太陽から守り水分蒸発も防ぎます。
7. 移植しない
オートフラワーは最終コンテナで発芽から始めるのが鉄則です。トマトと同じ感覚で小さな鉢から植え替えると、限られた成長期間を無駄にしてしまいます。
小さなプラカップでの発芽もよく紹介されていますが、フォトピリオド品種ならともかく、オートには不向き。もしやってしまった場合、土が適度に湿ったときだけ移植しましょう。濡れすぎだと根が切れ、乾きすぎだと移植が難航します。経験者以外は移植は避けるほうが無難です。
8. 水やりのしすぎ・不足
水やりのしすぎ・足りなさで多くの植物は枯れます。オートも当然ちゃんと水が必要ですが、必要な時だけ与えましょう。タイミングも肝心です。

土の乾き具合は指を入れて確かめましょう。湿っていればまだ加湿気味。これだけでは下部の水分は読めないので、鉢を持ち上げて重さで判断を。乾いた鉢は軽く、水が多いとズッシリ重いです。土が乾きすぎ・濡れすぎないよう、適切なタイミングで水やりしましょう。
9. 肥料の与えすぎ・不足
栄養はオートフラワーカンナビス品種栽培でとても重要な要素です。オートはコンパクトな分、大量の肥料は不要。軽めの肥料でよく育ちます。投入時期・種類にも注意しましょう。
主要・微量栄養素
カンナビスは栽培初期は窒素が多めに必要。プレフラワー段階ではリン、開花期にはカリウムが多めが理想です。「N-P-K」は窒素・リン・カリウムの略。カルシウム・マグネシウムを含む微量栄養素も大切なので、適切な量で与えましょう。

Miracle Growなどの一般野菜向け肥料を使う失敗は要注意。オートでも育つけれど、専用の肥料の方が確実です。フミン酸・フルボ酸・酵素追加なども効果的です。
一部の栽培者は自作肥料に挑戦しますが、未経験ならまず市販品を推奨。カンナビスには正確な比率の微量・主要栄養素が必要で、適当に薄めたりで済むほど簡単ではありません。焼けや生育障害・収量低下のリスクも。
pHレベル
初回は市販肥料が安心です。栄養素の話で外せないのがpH管理。選ぶ培地2によって最適pHも異なります。カンナビスは酸性土壌を好み、5.5〜7の範囲を保ちましょう。pH6未満だと根がマグネシウム・カルシウム・リンを吸収できなくなり、7.5以上のアルカリ性だと銅やマンガン・ホウ素等の微量元素が吸収不能になります。常にpH調整を意識して、欠乏を防ぎましょう。
pH早見表はこちら:
| 栄養素 | 吸収に理想的なpHレベル |
|---|---|
| 窒素 | 6.0-8.0 |
| リン | 6.5-7.5 |
| カリウム | 6-8 |
| カルシウム | 6.5-8.5 |
| マグネシウム | 6-8.5 |
ときどき、最善の管理をしているのに植物の成長が止まる場合は、フラッシュで大量の水(鉢の容量の2~3倍)を流して塩分や栄養蓄積を取り除きましょう。フラッシュは仕上げ前に行うのが一般的ですが、中間でもOKです。
開花前のプレフラワー段階でフラッシュする栽培者もいます。根が吸収をリセットでき、上手くやれば植物を傷めません。
10. 適切な収穫タイミング
ここまで来たなら、最後で失敗しないで!「いつ収穫すればいいの?」と気になりますよね。頑張った分だけ、正しいタイミングを待ちましょう。顕微鏡でトリコームを観察するのが一般的ですが、50〜70%のピストル(雌しべ)がアンバー色になったら収穫OK。ピストルの色でも判断できますが、トリコームの色が一番確かな目安です。
バッズ表面の白い霜状の層は、小さなキノコ型のトリコームです。カンナビノイドやテルペンを生成しており、品種ごとの効果・香り・風味を左右します。お手頃なルーペなどで細部まで観察できます。

トリコームの色で成熟度を見極めましょう。クリアな状態は未熟、ミルキー〜曇りが収穫適期。放置しすぎるとアンバー色になり、CBNへとTHCが一部分解され、ボディ寄りのリラックス効果が強まります。
収穫が遅いと「クッションロック」効果でインディカ寄りに、早すぎると不快なサイコアクティブな作用が強くなります。また、頂部コーラは下部より早く熟すため、まずは上部コーラのみ収穫し、「ポップコーンバッズ」をあと1週間ほど残すと収量が飛躍的にアップします。焦らず、自然の力をじっくり活かしましょう!主要な失敗を防げば、長持ちする強力なバッズにきっと出会えるはずです。
11. オートフラワーQ&A
オートフラワーの平均サイズ&最大高さは?
ほとんどのオートフラワーは50-100cmほどですが、品種や栽培環境で差が出ます。サティバやインディカ寄りオートもあり、インディカ系は80-120cm、サティバ優勢オートは最大175cmにも成長します。
窓際でオートを育てられる?
はい、可能です。ただし、ベストな結果を求めるならおすすめはしません。どうしても窓際のみなら、4-6時間は直射日光を当て、10L以上の鉢を使用しましょう。
ルデラリス遺伝子のせいでオートは小さいの?
オートの大きさは遺伝子が大きく左右します。最近のブリーダーはルデラリス遺伝を最小限に抑え、サイズ・構造・パワー・収量を重視した育種を行っています。

ただしフォトピリオド品種と比べるとオートのライフサイクルは短いので、ストレス・損傷・悪環境は最終的な高さに影響します。最適な環境をキープしましょう。
屋外でオートフラワーの種まきベストタイミングは?
これは気候次第です。オートは乾燥した晴天を好むので、ワンサイクルのみなら夏開始から1~2週間後、2収穫狙いなら1回目が終わったタイミングで次を始めましょう。
1株あたりの平均収量は?
収量は遺伝子・環境・ストレス・スキル等で変動。おおよそ1株50~110gが目安です。
オートはいつ開花する?
通常、オートはベジ期4週間、約4週間で開花開始。3週間で花が成長し、さらに3週間でバッズが肥大化します。

遺伝子や環境で差があるため、あくまで目安です。
オートの移植は可能?
はい、可能ですが推奨はしません。収量減の恐れがあるため、移植は発芽後7〜12日が目安。できればルートキューブ等を使って根を傷つけないようにしましょう。
温室でオートフラワー栽培できる?
もちろんです!室温15℃以上を保ち、換気・空気循環・日光が十分なら通年栽培も可能です。
12. まとめ
オートフラワー(いわゆる自動開花種)は初心者に最適ですが、最初の収穫で成功するには基本の知識が必須です。失敗すると時間とお金が無駄になり、収穫0…なんてことにも。
基本と避けるべき点を押さえれば、初オートフラワー室内栽培も準備万端です!
初めてカンナビスを育てる方、ファストバッズのオートを使う方、コメント欄でお気軽にご質問ください!
参考文献:
- Cannabis Indoor Growing Conditions, Management Practices, and Post-Harvest Treatment - Jin, Dan & Jin, Shengxi & Chen, Jie. (2019)
- Coir-based growing substrates for indoor cannabis production - Caplan, Deron & Dixon, Mike & Zheng, Youbin. (2019)
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