オートフラワーの最適な光スペクトル
- 1. 光スペクトルとは?
- 2. 各ステージの光スペクトル
- 3. 光の種類
- 3. a. 電球:hps, mh, cfl, hid
- 3. b. フルスペクトルled・赤外線・uvライト
- 3. c. 光スペクトルでトリコーム増加?
- 3. d. 光スペクトルで収穫量が増す?
- 4. ベストなオートフラワー光スペクトル
- 5. 光スペクトルq&a
- 5. a. クールライトとウォームライトの違いは?
- 5. b. 「ブループル」とは?
- 5. c. 発芽期に最適なスペクトルは?
- 5. d. 必須波長は?
- 6. 2023年注目の栽培用ライト
- 7. まとめ
オートフラワー株を屋内で育てる場合、自然な環境をシミュレートする必要があります。環境には湿度、温度、そして最も重要なのが光です。屋内栽培では、太陽のスペクトルにできる限り近い光スペクトル、つまりフルスペクトルが最適です。電球でもLEDでも、成長の各段階で最適な光スペクトルを用意することが、理想的な生育には欠かせません。
1. 光スペクトルとは?
光スペクトルとは、光源が発するさまざまな色(つまり波長)のことです。光はナノメートル(nm)で測定され、各ナノメートルは光のバンド(色分布帯)を表します。人間が見ることのできる範囲は、バイオレットからレッドまでの約380〜780ナノメートルです。太陽は見た目は白くても、フルスペクトル光源であり、全ての波長を含んでいます。これが虹ができる理由です。雨粒が光を分解して、それぞれの波長を人間の目に見える色として見せてくれます。

自然下では、カンナビス植物は太陽のもとフルスペクトルの波長を受けて成長します。つまり、最高の生育のためには可能な限り多くの波長を植物に与えることが重要です。必須ではないものの、最適な光スペクトルを与えることで生育を促進することが推奨されます。これは絶対条件ではありません。任意の光量やスペクトルで種から収穫まで育てることもできますが、収穫に大きく影響しますので注意しましょう。
2. 各ステージの光スペクトル
生育期に最適な光スペクトル
生育期には、野生のカンナビスはブルー系の波長を必要とし、これにより葉が大きく密に成長します。屋内栽培では葉の数を増やすことを目指します。葉が多いほど、光を吸収する面積が増え、茎や枝がしっかり育ち、開花期に備えることができます。
開花期に最適な光スペクトル
開花期に入ると、カンナビスはレッド系の波長を利用して花芽(バッズ)を形成します。バッズを密にし、収穫量を増やしたい場合はレッド波長をしっかり与えましょう。これにより光合成速度が高まり、バッドの形成が促進されます。

トレーニングを行う際、「レッド」光を使うと植物が縦に伸びやすくなり、トレーニングがしやすくなります。「ブルー」光=葉が多く、背が低く強い植物、「レッド」光=葉が少なく背が高い(ただし強度は低い)植物、が基本のルールです。
3. 光の種類
カンナビス栽培用ライトは大きく分けて電球とLEDの2種類です。電球は波長範囲が限られるため、一部の色は出ず「ナロースペクトル」です。LEDはブルー・レッド・ホワイトダイオードを組み合わせ、「フルスペクトル」としてほぼ全ての波長を出します。
LEDと電球の比較
| LED | 電球 |
|---|---|
| 高価 | 安価 |
| 高効率 | 消費電力が多い |
| 省スペース | 広いスペースが必要 |
| 低発熱 | 高発熱 |
電球:HPS, MH, CFL, HID
電球には4種類あります:メタルハライド(CMH)、高圧ナトリウム(HPS)、コンパクト蛍光灯(CFL)、高強度放電(HID)。MH電球は約6500ケルビンの「ブルー」光で生育期に使われます。HPSは2000ケルビンで開花期用の「レッド」光です。

CFLは約5000ケルビンで非常に弱いブルー光を発し、主に苗やクローンの根張り開始時に利用します。生育期に入ったらより強い照明へ移行しましょう。HIDは3500~5000ケルビンでHPSより効率が良く、省スペースで使用できます。

CMHとHPSを両方使って育てることもでき、これはミックス光スペクトルと呼ばれ、より良い収穫が期待できます。
メリット:
- LEDより平均的に安価
- 交換は電球だけでOK
デメリット:
- LEDより電気代高め
- 冷却器具が必要
- 開花期は球交換(CMH→HPS)が必要
フルスペクトルLED・赤外線・UVライト
全てのLEDライトはフルスペクトル仕様(特記がない限り)で、必要な波長を十分に供給します。電球のようにステージごとのランプ交換も不要です。UVや赤外線ダイオードが含まれたLEDもあり、これらはカンナビス栽培では必須ではありませんが、興味のある方にはおすすめです。

カンナビスも他の植物同様、過剰なUVはダメージを与えますが、適量ならトリコームの生成を促します。赤外線も量が多すぎると植物に害ですが、適量なら光合成や収穫、成長・健康にプラスに働きます。
メリット:
- 全期間で使用可能
- 省エネ
- 電球より寿命が長い
デメリット:
- 価格が高め
UVや赤外線は高価&必須ではありません。経験豊富な栽培者の実験用途推奨です。UVライトに関して知りたい方のため、以下情報をどうぞ:
UVAライト
UVAはカンナビスの自然環境にも含まれているため、適切なタイミングで導入することでカンナビノイドやテルペン生成を強化します。
UVBライト
UVBは植物の色・テルペン・カンナビノイドを高め、病原菌からガーデンを守る効果も。ただし長期間照射は危険なため、各品種の反応を確認しながら慎重に実験してください。
UVCライト
UVCはカンナビス栽培には不要で、DNAをすぐに損なうので使用非推奨です。ただしグロウルームの消毒には便利です。
光スペクトルでトリコーム増加?
現段階で光スペクトルがTHCやCBD生成に大きな影響をもたらすという確固たる研究結果はありません。ユタ州立大学の研究では、ごくわずかな増加は見られましたが、劇的とは呼べないレベルでした。以下は異なる光スペクトル下でのCBDとTHC生産量例:
| スペクトル | 2000K (HPS) | 3000K | 3500K | 5000K (MH) |
|---|---|---|---|---|
| CBD % | 16 | 16.1 | 15.4 | 15.3 |
| THC % | 0.62 | 0.67 | 0.64 | 0.61 |
これはCBDストレインでの実験なのでTHC含有率は低いですが、THCとCBDに若干の増加が見られるのみ。高価なライト導入前に必ずリサーチしましょう。
光スペクトルで収穫量が増す?
同じくユタ州立大学では波長別の収穫量への影響も調査しました。参考に下表ご覧ください。
| スペクトル | 2000K (HPS) | 3000K | 3500K | 5000K (MH) |
|---|---|---|---|---|
| 収穫量 | 79g | 73g | 87g | 76g |
収穫量にも違いはありますが大きな差ではなく、「わずかに収穫やトリコーム生産が向上」する程度。十分な光量と正しいケアがあれば、新しいライトを購入しなくても良好な結果が得られます。
4. ベストなオートフラワー光スペクトル
ご存じの通り、カンナビスには生育(ベジ)期と開花期の2段階があり、それぞれ光スケジュールとスペクトルが異なります。オートフラワーは光周期に関係なく、成長年齢のみで自動的に開花に入ります。

だからこそ光スペクトルは慎重に選びましょう。おすすめはCMHとHPS(暖色&寒色)両方のミックス光、もしくはフルスペクトルLED。これで植物は完全な光スペクトルを受け、「最高の花」と「最大収穫量」が約束されます。
5. 光スペクトルQ&A
クールライトとウォームライトの違いは?
光の世界で「クール」「ウォーム」はスペクトルの位置を指します。クール(寒色)はスペクトルの下の方でバイオレット、ブルー、グリーン。ウォーム(暖色)は上の方でイエロー、オレンジ、レッドです。
「ブループル」とは?
ブループルは紫色の光を出すLED照明で、フルスペクトルと称されていますが、実際はブルーとレッドダイオードのみが含まれています。

カンナビス栽培に使うこともできますが、フルスペクトルではないので事前にリサーチをおすすめします。
発芽期に最適なスペクトルは?
カンナビスの発芽期や苗は生育期に相当するので、ブルーやクール系の光で最もよく反応します。ブルー光が不足すると徒長しやすくなるため、強力でなくても正しいスペクトルを選びましょう。高出力ライトが不要なら50wのCFLで苗やクローンを育て、十分育ったらより強いライトに移行するといいでしょう。
必須波長は?
ライト選びでは440nmと660nmのピークがあるか確認しましょう。つまり、他の色も必要ですが、ブルーとレッドが多いことが理想です。

メーカーが公表していない場合でも、メール等で質問すれば対応してくれるはずです。
6. 2023年注目の栽培用ライト
かつて栽培者はHID照明のみを使用し、テントから広大なグロウルームまで世界のほぼ100%が伝統的な方式でした。しかし約7年前、2015年頃からLED栽培ライトが一気に普及し、今や主流となっています。LEDが従来のHIDに取って代わるまで何十年もかかりましたが、その転換は一夜ではありません。しばらくは両者が混在していました。
しかし近年、LED技術の進展は目覚ましく、今やほとんどのグロウルームがLEDパネルをメインに使っています。この変革の大きな要因が「光スペクトル」です。LEDなら与えたいスペクトルへの調整が簡単で、様々な利点も享受できます。

2023年、トップクラスのLEDライトが揃っており、当サイトでも独自調査を行いました。有名な高級機、低価格機、中価格帯まで多彩な選択肢がありますので、以下の簡単なおすすめリストをご参考ください。後日、各LEDパネルの詳細レビューも公開予定です。
高級LEDパネル - HLG 650R(5x5~7x7フィート・1.5x1.5~2.2x2.2メートル)
数年前から販売され続けていますが、最新モデルにも全く引けをとりません。初めて単体で試した高級パネルで、非常に感動しました。以降も様々な競合機種を比較検証していますが、未だにこのパネル以上の収穫を見たことがありません。4000K Samsung LM301H LEDと660nmレッドダイオード搭載で、真のフルスペクトル。160~630Wの調光機能、5年保証付きで、どの電圧にも自動対応。パッシブ冷却設計で静音性も抜群です。
中価格LEDパネル - Mars Hydro TSW2000(4x4フィート・1.2x1.2メートル)
Mars Hydro TSW2000は4年目ですが、2022年アップグレードで中価格帯トップに。他社中価格製品よりも低価格で、予算モデルと迷うほど。新ダイオード配置でより自然光に近く、完全なデイジーチェーン接続、調光機能もあり、静音性にも優れています。
入門・低価格LEDパネル - Viparspectra P1500(3x3フィート・0.9x0.9メートル)
150Wの高性能LEDパネルで、実際のユーザーから高評価。安価ながら上位機種並みの機能(調光、フルスペクトル、貫通力、省電力)を搭載し、3年保証もあり初心者からベテランまでおすすめ。「光量を強化したい方には最適なパネル」です。これが今おすすめのハイ・ミドル・ローレンジLEDトップ3です。
7. まとめ
カンナビスの光スペクトルとは、全体システムのごく一部。「最高のライト」は一概に存在せず、最終的な仕上がりもライトだけで決まるわけではありません。最善のカンナビス照明は、皆さんの環境や各ステージの理想値を保つ能力によって異なります。LEDでも電球でも、環境に合わせて調整することで最高の結果が得られるでしょう。
外部参考文献
- Light Spectrum. - Vance, Carter. (2019).
- The Effect of Light Spectrum on the Morphology and Cannabinoid Content of Cannabis sativa L. - Magagnini, Gianmaria & Grassi, Gianpaolo & Kotiranta, Stiina. (2018).
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