大麻栽培:有機 vs 合成(無機)栄養素
- 1. 有機栄養素での栽培
- 2. 合成/無機栄養素での栽培
- 3. 有機 vs 合成/無機:メリット・デメリット
- 3. a. 有機のメリット
- 3. b. 有機のデメリット
- 3. c. 合成のメリット
- 3. d. 合成のデメリット
- 4. 大麻と栄養素
- 5. 有機と合成を同時に使っても大丈夫?
- 6. 2023年で最も信頼できる栄養ブランド
- 7. まとめ
有機肥料と合成肥料による追肥は長年議論されており、有機栄養素は大麻の種の香りや味を良くすることができますが、すべての栽培環境に適しているわけではありません。合成栄養素は花の味が強くなりやすいと言われますが、水耕栽培のような特定の環境にはより適しています。
1. 有機栄養素での栽培
有機植物栄養素は自然由来や生物由来のものです。微生物と協力し、植物が必要な栄養を届けることに重点を置きます。肥料は家畜のふん、コウモリのグアノ、骨粉、魚粉、石膏などの自然素材から作られ、市販もされていますが、コンポストやKNF手法で自作も可能です。
微生物が栄養素を分解する必要があるため、それらが効率よく働く環境を維持する必要があります。例えば温度が低すぎると活動が遅くなり、栄養素の利用可能までに時間がかかります。

有機大麻栄養素を使うことで土壌とその微生物を守ることができますが、適切な環境が維持できないと微生物が死滅する可能性もあります。有機栄養素は、微生物による分解の時間が必要なため、一般的に「遅効性」だと言われています。これにより欠乏症を発見した場合、修正に時間がかかるのがデメリットですが、有機ティーを作ることで迅速に栄養を与えることもできます。
自然由来の栄養素は有機栽培でつぼみ(バッズ)の香りと味を向上させる方法として効果的です。ただし、ほとんどの水耕栽培環境では、有機物(=土壌)が不足しているため微生物が生きにくい点に注意しましょう。また、有機栄養素は有機物そのもののため合成肥料よりも害虫や虫を引き寄せやすいという注意点もあります。
2. 合成/無機栄養素での栽培
合成または無機栄養素は鉱物由来(生物的素材以外)で、鉱物から抽出し研究所などで製造され、有害な不純物は取り除かれています。このタイプの肥料には、製造過程でより効果的な形に加工されたミネラルが含まれています。無機・合成肥料は微生物による分解を必要としないため、栄養素の利用効率が高く、栽培環境によっては大きなアドバンテージとなります。主要栄養素(マクロ)や微量栄養素(ミクロ)がボトルに正確な量で表示されているため、与える栄養を管理しやすいのも特徴です。
合成肥料の場合、植物に直接栄養を与えるため、根に届いた瞬間から栄養が利用可能になり、欠乏症の解決も早いですが、過剰施肥による“肥焼け”も起こしやすいです。有機肥料とは違い、合成肥料は土壌・水耕どちらでも使用可能です。なお、有機の水耕栄養素もありますが流通は限られており、特別な用途向けに作られています。
3. 有機 vs 合成/無機:メリット・デメリット
「なぜ合成栄養素が使われているのか?」と疑問を持つ方も多いでしょう。確かに有機栄養素には明らかな利点がありますが、どちらにも強みと弱みが存在します。どちらを選ぶかは、栽培環境や予算、好みによって変わります。

有機のメリット
• 過剰施肥による肥焼けが起こりにくい
有機肥料は遅効性であるため、一度に大量吸収されにくく、肥焼けのリスクが軽減されます。
• 有益な微生物を育む
有機栄養素に必要な微生物の世話をすることで、栄養素の供給だけでなく、植物自体にも多くの好影響を与え、成長と健康を向上させます。
• 土壌構造の改善
微生物のいない土壌は風雨で浸食されやすいですが、多様な微生物が存在する土壌なら全体的に良い構造や感触が得られます。健康な土壌で繁栄するミミズなどの有益生物も土壌を固め、一種の「のり」のようなバイオフィルムで全体の構造をまとまりやすくします。
• 持続的かつ再生可能
100%有機栄養素は自然素材で作られるため、適切に管理すれば土壌を再利用でき、環境負荷を軽減します。
• 栄養素のムダと流出が減少
土壌構造の改善により、水分保持力が高く、栄養素が徐々に流れ出していくため、より長く微生物のエサとなり、結果的に肥料のムダが減りコストも節約できます。また河川や水質に影響を及ぼす余剰肥料の流出も抑えられます。
• バッズの風味・香りUP
有機栄養素は蓄積が起こりにくく、フラッシングが容易なため、バッズの風味と香りが向上します。
• 過剰施肥や肥焼けのリスクが低い
合成肥料にはいくつかのメリットもありますが、初心者には過剰施肥による肥焼けのリスクがつきものです。有機肥料ならゆっくり栄養が放出されるため、肥焼けや過剰蓄積のリスクが極めて低いです。

有機のデメリット
• 吸収が遅い
有機栄養素は微生物による分解が必要なため、植物に吸収されるまで時間がかかります。
• 欠乏症の修正が遅い
遅効性ゆえに、植物の欠乏症サインへの対応が遅れる場合があります。回避のためには有機ティーやパウダー状有機肥料の追肥も有効です。
• 害虫が発生しやすい
有機質肥料は虫を引き寄せやすいため、日々しっかりと栽培スペースの虫チェックが不可欠です。
• コストが高くなりやすい
有機栄養素は作るのに時間がかかるため、合成肥料より高価な場合が多いです。
• 培地への適用が難しい場合がある
合成肥料はpH調整済みの水に混ぜるだけで簡単ですが、有機肥料は大規模な屋外栽培向きの大量たい肥投入など、手間や量の面で負担になる場合があります。
• 栄養レベルにばらつきがある
コンポストや動物性たい肥を使うと、成分や含有量にバラツキがあり、袋や牛ごとに差が出ます。ただしゆっくりと放出されるため、大きな問題にはなりづらいですが、合成肥料から切り替えたばかりだと混乱するかもしれません。
• 寒冷地では分解速度が遅い
有機物分解の決め手は気温です。暖かいと分解は加速し、寒いと遅くなります。大麻は温暖な気候を好むため大きな問題にはなりませんが、気温低下で欠乏傾向が出た場合は合成肥料投入を検討しましょう。
合成のメリット
• 栄養素の制御がしやすい
合成肥料は正確な成分・比率で作られているので、栄養管理が容易です。生長期は窒素、開花期はリンのように融通が利きます。
• 欠乏の早期改善が可能
根に直接栄養を供給できるため、欠乏症の素早い対処が可能です。
• 安価で入手しやすい
合成肥料は大量生産できるので、どのグロウショップでも安価に入手できます。
• 測定と施肥が簡単
液体・粒状・グラニュールと多様で用法が明確そうで、使い勝手抜群。水溶性も高いため吸収が迅速です。欠乏症の修正も早いです。

合成のデメリット
• 過剰施肥しやすい
根に直接施されるため、過剰施肥で肥焼けが非常に起きやすいです。
• 栄養素の蓄積
合成肥料のミネラルが土壌に蓄積しやすく、過剰になるとバッズの香りや味に影響を及ぼす可能性も。正しくフラッシュしないと品質低下につながります。
• 環境への影響が大きい
合成肥料は再生可能資源で作られておらず、製造には多くのエネルギーが使われ環境負荷も大きいです。
• 使い続けると土壌の生物活性低下の恐れ
合成肥料は植物に養分をほぼ完全に供給できますが、長期使用で土壌の微生物など有益生物を減少させることがあります。補足として有機肥料やバイオ系添加剤を使うことで土壌を保護しましょう。
• 多くの種類で頻回施肥が必要
合成肥料は吸収が早い反面、ほとんどの場合頻繁な追肥が必要です。自動化も可能ですが、土壌の生物が短期間で減少するリスクも考慮しましょう。
• 環境・生態系への影響も
土壌微生物だけでなく、地下水や近隣河川への汚染、土壌の浸食による栄養素の損失、そして水生生物への繁殖障害など様々な問題が起こり得ます。
4. 大麻と栄養素
有機・無機どちらの肥料を使う場合でも、大麻植物に必要な必須ミネラルは17種あり、そのうち3つ(炭素・水素・酸素)は空気や水に常に存在していますが、他の14個は土壌や栄養液から供給する必要があります。
大麻の主要栄養素
| 空気・水に自然に存在 | 土壌や栄養液で補給が必要 | |||
|---|---|---|---|---|
| 主要三大栄養素 | 第二栄養素 | 微量元素 | 非必須栄養素 | |
| 炭素 (C) | 窒素 (N) | カルシウム (C) | ホウ素 (B) | アルミニウム (Al) |
| 鉄 (Fe) | ||||
| 銅 (Cu) | セレン (Se) | |||
| 水素 (H) | カリウム (K) | マグネシウム (Mg) | 塩素 (Cl) | コバルト (Co) |
| 酸素 (O) | リン (P) | 硫黄 (S) | マンガン (Mn) | シリコン (Si) |
| モリブデン (Mo) | ||||
主要元素・微量元素に加え、非必須栄養素も存在します。植物が欠乏症を示さない場合でも、これらを供給することで大きく成長が変わることがあります。
5. 有機と合成を同時に使っても大丈夫?
もちろん可能です。どちらにも長所と短所があるため、多くの栽培者(特に屋外で育てる方)は両者をバランスよく使います。最終的に植物は栄養素の「由来」自体を気にしません。必要なものすべてのバランスが健康な植物には重要です。両方の良い部分を組み合わせて、起こり得る問題を緩和できます。ただし、一般的には有機は土壌ベース、合成は水耕ベースに向いています。
6. 2023年で最も信頼できる栄養ブランド
2022年のベスト栄養ブランドについて説明すると、いくつかの有力候補があります。これらのブランドは一貫して優れた作物の成長を実現し、使いやすく、毎回信頼できる成果を生み出してきました。それでは、2022年最も信頼できる大麻用栄養ブランドを見ていきましょう。
Advanced Nutrients
まずご紹介するのはAdvanced Nutrients(アドバンスド・ニュートリエンツ)です。この会社は1999年創業で、基礎レンジだけでなく、最適な結果や構造・花房重量の30%増を実現する合成添加剤でも有名です。pH Perfect® Sensi Grow & Bloomは成長期も生長期も開花期も正確な栄養バランスで養います。これは10年以上スタンダードですが、最近のpH Perfect® Connoisseur® Grow & Bloomはさらに優れたオプションです。
Big BudやVoodoo Juiceも非常に人気のライン。Bloom/Micro/Growの3点セットも単品で優れた結果が出ますが、合成の添加剤と組み合わせることでワンランク上の収穫を目指せます。これは洗練された栽培向けの画期的な基礎栄養システムで、家庭・商業栽培者双方に愛用されています。その他の注目製品は以下の通り:
- Bud Ignitor・Overdrive…開花初期に使えば密度と収量増加
- Bud Candy・Flawless Finish…市場最高レベルの風味・香り強化
- Revive…「ロックアウト」や移植ショック時の救世主
House & Garden
オランダ発のこのブランドは、独創的かつ革新的な大麻用栄養で知られています。House & Garden Nutri-Boostは高品質かつ非常にバランスの取れた原料のみ使用し、植物が最適な栄養を受け取れるよう設計。水耕・土耕いずれにも対応し、Base A&B、Top Shooter、Algen Extractの3コンポーネント展開。Base A&Bは生長期・開花期に使い、主要・微量元素を的確に供給。
Top Shooterは開花後期につぼみのサイズ・品質アップの追加液肥で、カルシウム・マグネシウム・微量元素も補給可能。またRoots Exceluratorはルートマスを前例のないほど健全にする革新的アイテムとして世界で大麻栽培を変革しました。
CANNA
マリファナ栽培の本場オランダ発、CANNAはヨーロッパ・北米どちらでもトップクラスの信頼と売上を誇るブランドです。水耕ベース栄養素はCANNA AQUAとCANNA SUBSTRAの2本柱。
CANNA AQUAはエブ&フローやNFTなど循環システム向けの使いやすい製品群。CANNA SUBSTRAは非循環システム向けに極シンプルな2部構成で生長・開花に対応します。
CANNA RHIZOTONIC・CANNAZYMは発根サポートや健康維持に人気で、CANNABOOSTは全ての栽培スタイルで使える定番添加剤。水への添加はもちろん葉面散布もOKです。
その他注目ブランド
上記以外にも、素晴らしい栄養ブランドは他にも多数あります。価格帯も魅力的な企業が多いのでよくリサーチしてみましょう。
- GHE (General Hydroponics Europe)
- Fox Farm
- Botanicare
- Grotek
- VitaLink
- BioBizz
- Earth Juice
- CX Hydroponics
- TechnaFlora
- CyCo
- Mega Crop
- Jacks Nutrients
- Nectar of the Gods
- Lotus Nutrients
実際、現代は素晴らしいブランドが無限に存在します。どれを選ぶにせよ、じっくりリサーチしましょう。
7. まとめ
有機と合成、どちらの栄養素にも一長一短があり、最終的な判断は皆さん自身です。初心者の方ならどちらか一方に絞るのは難しいかもしれませんが、両方試して自分に合う方法を見つけるのがベストです。安全で効果的に使うために必要な知識を身につけ、時間とコストの無駄を避けましょう。
この記事は2022年4月14日に最終更新されました。
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